重要ポイント
- 何が起きたか: Ivanti Connect Secure(VPN 装置)の脆弱性2件(CVE-2026-111357・CVE-2026-118527)の悪用が確認され、米 CISA が 2026年10月30日に KEV へ追加
- 連鎖攻撃: 10月13日に悪用が確認された認証回避・コマンド実行の CVE-2026-104935 と組み合わせた攻撃が確認されている
- 深刻度: CVE-2026-111357 は CVSS 8.8、CVE-2026-118527 は CVSS 4.3(単独では低めでも連鎖で被害が広がる)
- 修正版: 25.1.1.3(25.1.1.2 以前の系列)、22.8R2.6(22.8R2.5 以前の系列)
- 期限: 米連邦機関の対処期限は CVE-2026-111357 が11月2日、CVE-2026-118527 が11月13日
バージョンと対処(まずここを確認)
| 製品 | 影響を受けるバージョン | 修正版(これ以上にする) |
|---|---|---|
| Ivanti Connect Secure 25.1 系 | 25.1.1.2 以前 | 25.1.1.3 |
| Ivanti Connect Secure 22.8 系 | 22.8R2.5 以前 | 22.8R2.6 |
対処: 修正版へ更新してください。回避策は公表されていません。侵害が疑われる場合は、Ivanti が案内する復旧手順に従ってください。
確認: 管理画面の「システム」→「メンテナンス」などで今のバージョンを確認します。ほかの系列の修正版は、Ivanti の公式アドバイザリで確認してください(公式情報で未確認)。
概要
2026年10月30日、米 CISA は Ivanti Connect Secure の脆弱性2件を悪用が確認された脆弱性として KEV に追加しました。10月13日に悪用が確認された CVE-2026-104935 と組み合わせた攻撃で、一部の顧客に被害が出ていると Ivanti は説明しています。VPN 装置を使っている場合は、早めに修正版へ更新し、侵害の兆候がないか確認してください。
影響と対処
影響を受けるもの
社外からの接続に使う VPN 装置「Ivanti Connect Secure」です。上の表の版が対象です。
どんな問題か
CVE-2026-111357 は重要な機能の認証が欠けており、ローカルで認証済みの攻撃者が権限を昇格できる問題です(CVSS 8.8)。CVE-2026-118527 は予測できる識別子の生成が原因で、認証済みのリモートの攻撃者が任意の内容のファイルを機器上の既知の場所に置ける問題です(CVSS 4.3)。いずれも、認証回避・コマンド実行の CVE-2026-104935 と連鎖して使われています。報道では、セキュリティ企業 Volexity が、完全にパッチ済みの機器を狙った攻撃を2026年10月に観測したと伝えられています。
対処方法
25.1 系は 25.1.1.3 以降、22.8 系は 22.8R2.6 以降に更新します。更新後も、管理者アカウントの追加や不審なファイル、機器からの横方向の通信などがないか、ログを確認してください。
確認方法
機器のバージョン表示と、Ivanti の整合性チェックツール(ICT)の結果を確認します。ICT の使い方は Ivanti の公式案内に従ってください。
対応チェックリスト
- VPN 装置の型番とバージョンを確認する
- 25.1.1.3 / 22.8R2.6 以降に更新する
- ログと設定を確認し、侵害の兆候があれば Ivanti の復旧手順に従う
- 装置から使われていた認証情報(AD など)の見直しを検討する
出典
- CISA Adds Two Known Exploited Vulnerabilities to Catalog(CISA・2026年10月30日)
- 「Ivanti Connect Secure」に追加脆弱性2件 – 連鎖攻撃を確認(Security NEXT・2026年10月30日)
- U.S. CISA adds Ivanti Connect Secure flaws to its KEV catalog(Security Affairs・2026年10月31日)



